【ゲーム運び】

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129日 VS. 朱雀少年野球部

 

育成リーグは最終節を迎えました。最高気温は9℃。河川敷だったこともあり、冷たい風に何度も襲われました。相手は、朱雀少年野球部さん。結果は、212の敗戦でした。

結果的にはアカスポCは一勝もすることができませんでした。また育成リーグでは、最優秀選手賞、優秀選手賞、打者賞、投手賞、ベストナインなどがあったのですが、誰ひとりとて受賞することはできませんでした。

全体を通してみれば、Cチームは惨敗です。ですが、高いレベルの野球ができるチームとの三試合を経て、多くの学びと成長があったのではないかと思います。

当たり前のように外野へ鋭い打球を飛ばすことができる相手チームの打撃力。簡単にカウントを作り、打者を打ち取る投手力。それをきっちり守り、大量失点をしない守備力。隙を見つけてはその塁を陥れる走塁。

これらをできる相手と戦えたこと、ゲームトークや開会式・閉会式でコミュニケーションを取りあえたこと、確実に選手たちは奮起していることでしょう。

そのような対戦相手を見据えた練習をできた部分とできなかった部分とがありました。

できた部分では、二塁牽制とサインプレー。

第二節では二塁牽制でアウトを取ることができましたね。サインプレーは、第二節を終えてからの二回の練習で取り入れたものです。試合でアウトを取ることはできませんでしたが、みんなで工夫して作り上げたトリックプレーを試合で実践できて今後の糧になったのではと思います。

できなかった部分というのは、つまり、練習で時間を割けなかった部分です。ここでは、1.3の守備と2.3塁の守備を取り上げます。今回の試合では、このスパイラルから抜け出せず、失点を重ねてしまいました。結局こうなると、悪い流れをなかなか断ち切ることができません。ここは、一年を通してなかなか身に付けるのが困難でした。いわゆる「ゲーム運び」と呼ばれるものですが、試合を、試合中に、客観的に、俯瞰して捉える分析力、冷静さ、判断力を要すると私は考えています。

プロ野球選手のエースと呼ばれるような投手や甲子園で優勝するような投手が、ピンチの際に「ギアをあげる」という表現を使うのを耳にしたことがある人は多いと思います。これは、ゲーム運びの究極で、自らゲームをコントロールする力とそれに見合った球速、コントロール、変化球が必要になります。

もちろん、それを求めていたわけではありません。ですが、全員が試合の流れを認知し、行動に移せるような緊迫感・臨場感を持った練習や試合運びができたなというのが心残りです。

ですが、この一年を振り返って、5月に実施された育成大会では、6年生の助っ人選手の力を借りて戦っていたわけですので、やはり選手たちは大きく成長したなと強く思わされます。だからこそ、育成リーグではどうしても勝ちたかったです。勝って選手たちの自信につなげたかったという思いが強いです。この育成リーグの場で挑戦し、戦って惨敗した苦い記憶を忘れることなく、次のステップに進んでいきます。

最後になりますが、非常に寒い中、声援を送ってくださった保護者の皆様、大会に参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。

今年の練習も残りわずかですが、一秒たりとも無駄にすることなく励んでまいります。今後ともよろしくお願いいたします。

アカスポアスリートCチーム監督 岡﨑 智郎

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