4 月 28 日 洛央メジャーズ 6 対 9
今回はアスリート C チームにとっての初の対外試合でした。
結果的には負けはしましたが、選手たちの成長を大きく感じることができた収穫の多い試合でした。
先週の B チームとの試合の振り返りを経て、試合前に 3 つの約束を決めていました。
一つ目は、試合に入る前の段階から。 21 日から 28 日の試合までの過ごし方です。「試合をするんだ!」という雰囲気になっていなかったのが、前回のミーティングで挙がりました。そのために、子どもたちは子どもたちなりの一週間を過ごしたようです。
壁当てをして練習した子、たくさんバットを振った子、ノートに試合で学んだことをまとめた子、闘志が少しずつ燃えてきた子など、それぞれの工夫があったようです。
二つ目は、試合中のバッテリーへの声掛けです。これは、バッテリーを経験した選手と内野手の選手から生まれた意見です。バッテリー間で、四球やパスボールとワイルドピッチなどはどうしてもまだまだ一定数でてきます。そこで、まずはストライクを取ることに集中しているバッテリーに対して、守備・ベンチから声掛けをするというよう に決まりました。
三つ目は、「まとまる」ということです。一球一球のボールに全員が集中したうえで、点を取る、守るという雰囲気をみんなの声掛けから作っていこうというものです。
最後に試合のテーマとして「先制点を取ること」を決定しました。
試合は、 C チームが先攻でスタートしました。一番打者が四球を選ぶと、そこから二盗と三盗で一気にノーアウト三塁のチャンスを作り出しました。二番、三番と倒れますが、四番打者の打球がセカンドのグローブをはじき、先制することができました。この先取点を生み出す要因となった一番打者の選手は、試合で大きな役割を果たしてくれたと感じています。全打席、四死球で出塁し、盗塁を決めています。そしてすべて得点につなげました。
もう一点追加し、初回に「先制点を取ること」を達成し、二点取りました。裏の守備では、四死球やバッテリーミスで、三点を取られてしまいました。ですが、しっかりとサードゴロをアウトにできたシーンが印象的で、三塁を守っていた選手にとっても、そのプレーを称賛できた 選手たちにとっても、チームとしてひとつ成長を感じた場面でした。
二回表は無得点で、二回裏は 5 失点しました。ツーアウトか らの失点だったということに気がついていた選手はどれだけいたでしょうか?ここをどう無失点・ 最少失点で抑えていくかという部分が今後の課題です。
二番手でマウンドに上がった選手は、二 回を 1 失点の三奪三振のナイスピッチングで投手デビューを飾りました。試合は 3 対 9 で最終回を迎えました。このままやられっぱなしで終わらないよう、気合を入れ直しました。この回
の集中力や一体感は素晴らしく、約束の三つ目はできていたイニングでした。積極的な走塁もあり、 3 点を返しましたがそこまででした。
試合を振り返って、なんとか少しずつ形になってきたなという思いです。ですが、まだまだ穴を埋めていくための練習は続きます。特に、カバーリング、外野手と内野手の連携、バッテリーの強化、打撃強化です。実は、この試合でのヒットはゼロです。良い当たりは何本か出ましたが、それが安打にはなりませんでした。安打以外で 6 点取れたのは大きいですが、タイムリーヒットが出るとさらに勢いがつきます。スイングを作っていきながら、遠くに飛ばすことができるよう指導していきます。そして、まだまだ足りない技術面以外のところも同様に鍛えて参ります。
また、チームとしても、もっと選手たちから意見や考えが出てくるような工夫をしていこうと考えています。それは、試合を経ての振り返りが監督・コーチからのアドバイスを一方的に与える場面が目立ち、選手たちが本当にそのシーンやプレーを自覚できているかが定かではないと感じたからです。子どもの中で話し合って生まれた課題を解決してくほうが、こちらから一方的に指導するよりもはるかに効果的であるからです。そうした課題をひとつずつ解消していきながら、チ ームの成長、選手の成長に努めて参ります。
最後に、この度、 C チーム初の対外試合を組んでくださった洛央メジャーズさん、ありがとうございました。また、ゲームセットまで温かく見守ってくださった保護者の皆様、ありがとうございました。次は 5 月 20 日の育成大会に向けて、選手たちと一歩ずつ進んで参ります。
アカスポアスリートCチーム監督 岡崎 智郎