5月20日(日)アカスポ育成大会
待ちに待った、育成大会。一試合目、6対9。二試合目5対15の敗戦でした。
結果を見れば、二連 敗で初勝利はまたもお預けとなりました。ですが、初の7イニング×二試合を経て、ますますの選手の成長を感じることができた大会でした。
一番の収穫は、選手の積極性発揮される場面が多々あったことです。
まず、二試合を通じて好走塁によって、先取点をあげることができました。これは、上位打線が 全力疾走・初球スイングを怠らなかったからだけではなく、これまで対戦してきた相手の好走塁 をまねて、実践した結果であると感じています。
Cチームの上位打線の選手は、バッテリーや二 遊間を守る選手が中心となっています。相手チームの素晴らしい走塁を目の当たりにしてきたからこそ、それらを吸収して、自分のものにできたのだと思います。
二つ目は、一試合目に四番で起用した選手が放ったレフトオーバーの長打です。
彼は、私が、ア スリートCチームが始まる前のジュニアクラスの時から見ていた選手なのですが、見違えるほど に成長していると思います。スイングの鋭さ、打撃フォームの勉強、チームを引っ張る意識などです。「強く振る」ことを心がけ、一球一球必死になっているのは高く評価できます。それが、 こうして結果として表れることは自信につながり、さらなる向上心へとつながっていくことと思います。
三つ目は、キャプテンの一瞬の隙を突いたプレーです。ショートのポジションの時に、オーバーランをした一塁ランナーを刺したプレーがありました。いわゆる「無駄球」というのは、当人が投げて、失敗をして、気がつくものです。
それと同様に、「この距離ならアウトにできる」とい うのも、実際に投げて成功した結果、学習することができます。ショートから一塁までをためら わずに投げた結果がこの成功につながったと思います。
こうして、積極性が認められるプレーがいくつかあったうえに、特に一試合目は試合の雰囲気も 今までの試合の中で最も良かったと感じています。
現に選手たちも一試合目は負けた気がしない ということを言っていました。それなのに、初勝利が遠いのはなぜか。相手にリードされてしま うのはなぜか。何の差でしょうか?これは、助っ人として参加してくれたTチームの選手も指摘 してくれましたが、私も全くの同意見です。
「集中力」の問題です。
今日の試合で、マウンドで 一生懸命に投げている投手や打席で出塁しようと全力を尽くしている選手を助けられなかった場面がいくつあったでしょうか。
チームテーマである「全員野球」の達成はまだ程遠いと感じます。 打席に立つのも、マウンドに立つのも、みんなが平等な数を、同じタイミングでできるわけでは ありません。「自分が当事者ではないときの集中力」というのをこれからチームで養っていきます。
まだまだ課題だらけで、今日は助っ人選手の力も借りましたが、私はこの育成大会を戦いきることができて本当によかったと思います。
もちろん、助っ人選手の力を借りた場面もありました。 しかし、チームが始動した4月7日からCチームの選手たちはよく学び、成長しています。それは、 「うまくなりたい」気持ちと「悔しい」気持ちが選手たちを突き動かしているからであると思います。一つ一つではありますが、個人の課題、チームの課題をクリアしていき、この成長をさらに積み重ねていくことができるように指導をしてまいります。
このような素晴らしい成長の機会を与えてくださったTKドラゴンズ様、京都ルーキーズ様、保護者の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。
今日の失敗と成功を忘れずに、次のステッ プへと進んでまいります。
アカスポアスリート Cチーム監督 岡崎智郎