
2026年9月15日(火)
洛南高等学校野球部|向島グラウンド
「何とか雨、大丈夫そうだな。」
そんなことを思いながら始まった、この日の練習。
キャプテンの指示のもと、選手たちはいつものようにグラウンドで練習を進めていました。
ところが途中から、突然の大雨。
さすがにこの雨では続けられない。
「今日はここまでにしよう。」
練習を切り上げ、ふと遠くを見ると、雨宿りをしながら楽しそうにはしゃいでいる選手たちの姿がありました。
その光景を眺めていると、なぜか自分自身の高校野球時代を思い出しました。
毎日の練習。
仲間との何気ない会話。
雨が降って練習ができなくなった日。
くだらないことで大笑いした時間。
「青春」
というものは、案外こういう何気ない一日の中に隠れているのかもしれない。
そんなことを考えながら、選手たちを眺めていました。
練習終了後のミーティングでは、選手たちに少しだけそんな話をしました。
今、当たり前のように仲間と過ごしている毎日も、いつか振り返れば、かけがえのない時間になること。
高校野球ができる時間には限りがあること。
だからこそ、野球だけでなく、仲間と過ごす一日一時間も大切にしてほしいこと。
「さあ、今日は早く帰ろう!」
と話した後、ある選手がみんなを代表して、私のところへやってきました。
「リレー練習して良いですか?」
数日後に控えた体育祭。
外は大雨。
一瞬ためらいました。
でも、ここは全責任をかぶる覚悟で、
「OK!」
と伝えました。
すると選手たちは、大雨のグラウンドへ。
泥だらけになりながら、走る。
転ぶ。
笑う。
応援する。
そして、また大笑いする。
その姿を見ているうちに、こちらまで心の底から笑っていました。
仲間と過ごす時間も、高校野球。
もちろん、野球が上手くなること、試合に勝つことは大切です。
しかし高校生活の中で得られるものは、それだけではありません。
苦しい練習を一緒に乗り越えたこと。
勝って喜んだこと。
負けて悔しがったこと。
そして今日のように、大雨の中、仲間と泥だらけになって笑ったこと。
そんな一つひとつの積み重ねがチームの団結力を強くし、やがて
「一生の友人」
という、何ものにも代えがたい財産につながっていくのだと思います。
今回、この出来事をアカスポのブログやSNSで紹介することには少し迷いもありました。
ただ、私たちがスポーツを通して大切にしたいこと、そして指導の中で感じたことを伝えていくことも、アカスポの役割の一つではないかと思い、この場をお借りして紹介させていただきました。
そして、洛南高等学校野球部の保護者の皆様。
本日は選手たちを、ユニフォームも何もかも泥だらけの状態で帰宅させてしまい、大変申し訳ございません。深くお詫び申し上げます。
ただ、選手たちの笑顔は、本当に素敵でした。
これからも洛南高等学校野球部の指導に携わらせていただく中で、野球の技術や勝敗だけではなく、選手たちがいつか振り返った時に、
「あの時間、楽しかったな」
と思えるような、かけがえのない時間も一緒に積み重ねていきたいと思います。
引き続き、洛南高等学校野球部への温かいご理解とご支援を、よろしくお願いいたします。
Academic & Sports
代表 木村祐二
