毎回、対外試合やイベントがあればblogに記事を投稿している。
今回に限っては私自身が備忘録というか、自身の成長、チームの成長、選手の成長のために書こうと決めました。
今年のアスリートは創設以来初めて「学年制」となった。
いろいろな思いがあると考えている。
それは当然のことだし、そのどれもアカスポを愛しているからの考えである。
本当にありがたい。
昨年、私はBチーム(当時のサテライトチームのようなチーム)の監督をしていた。
エントリーする大会は5年生以下の大会。しかし、チームにはTチーム(当時のトップチーム)から漏れた6年生が所属していた。
5年生以下は大会に向けて、6年生はいつくるか分からない昇格の機会に向けて練習をしていた。大会時、5年生以下には背番号を配布した。大会登録外の6年生には背番号はない。
でも、そんな彼らでも次の週になれば練習へやってきて大会に出場する5年生以下のメイン練習をこなしてくれる。その姿に胸が熱くなった。大会に負ければ、これまでの野球人生でこれでもかというほど悔しかった。本当に6年生に対して申し訳ない気持ちがあった。
その6年生にもチャンスを与えたくて、冬に「アカスポ少年野球育成リーグ」を企画・計画・開催させていただいた。優勝したことは嬉しかった。でも、試合が終わっても「本当にこれで(6年生選手は)野球は楽しいのか?」自問自答の日々だった。
今年は「学年制」となった。また、ボトムアップでチームを運営すると決めた。
現在は、Aチーム(6年生チーム)の監督をしている。
人数は21名。
ダブルキャプテン制にしている。
つまり、ほとんどの大会で1名の登録メンバー外の選手が出てしまう。
つまり、大会毎にキャプテンの片方は登録上キャプテンでなくなる。
決めるのは私だ。
選手の気持ちを考えると胸が張り裂けそうになる。
しかし、今年はこうして歩んでいくと決めた。
だから決めなければならない。
批判は大いにあると思う。
選手もアカスポも悪くない。
「少しでも、やりたいと思っている人間にチャンスを与えたい」そう安易に考えている私が悪い。でも、決めたこと。ここに覚悟を持っている。批判の的は、相手チームでも選手でもコーチでもアカスポでもない。監督である私。
少年野球は、人間形成の最前線。
少しでも可能性があるならチャレンジする。
アカスポを通して「成長」してほしいと心から願っている。
野球の技術力アップは当たり前。
そのなかで、「人として」と考えられる人となる。
かけがいのない「自分」という存在と愛すべき「他者」という存在に気が付き、嫉妬心だけではなく尊敬できる豊な感性と向上心を育んでいく。
そして、仲間と共に「勝利」を目指す。
言葉にするのは簡単である。
でも、私は本気でそうしたい。そうしたいではなく、そうするために監督をしている。
最近、選手から
「試合に出るためにはどうしたら良いか」
「キャプテンになるためには自分に何が足りないのか」
「エースとはどんな投手か」
などなど質問される。
質問には必ず全て答える。
この質問される環境を本当に嬉しく思うし、誇りに思う。
自分の成長を望み、他者へ意見を聞く。
案外、これは難しい。しかし、今の選手たちはこれができる。素晴らしい。
トップダウンの関係なら難しい。
ボトムアップだからこそ。
学年制で大所帯、選手主体のボトムアップで挑むと決めた。
これからも覚悟を持って取り組んでいく。
このチームの「歩み」がアカスポの姿となる。
その心が姿となる。そう考えながら、やるしかない。
アカスポ・アスリートA(U12) 具志堅倫護