「大敗の味」

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6月16日 VS大宮ジュニア 4-33
約一か月ぶりの試合となりました。結果は大敗です。初回からリズムに乗ることができず、四球、安打、エラーの悪循環が止まりませんでした。止められませんでした。

試合後に課題として選手たちが挙げたことは、コーチ陣が考えていたこととほぼ同じでした。一つ目は、試合前に決めた試合の目標を、試合の序盤にしか達成しようと試みないということです。

逆に、ピンチになったり、相手の流れになったりしたときには、その相手の流れに身を任せ、アウトを取るのが「相手のミス待ち」になってしまいます。問題は、自分たちが思うようにリズムに乗れないときに何かを変えようとしているか。そもそも、ミスをミスだと認識しているか。というところにあるかと思います。そうして、同じ失敗を何度も繰り返してしまいました。

解決の糸口は、2イニング目にあると思います。実はこの回は、無失点で切り抜けることができた唯一のイニングです。この回に良かったことは、「先頭打者」をアウトにしたということです。野球において、先頭打者が出塁すると、得点の確率は約5割と言われています。一方で、先頭打者をアウトにした場合、得点の確率は1割程度しかありません。先頭打者をアウトにすることがいかに大切かがわかります。攻撃の時は先頭打者の出塁が鍵、守備の時は先頭打者を抑えることが鍵となります。野球の知識の部分とも関連してきますが、「先頭打者」にこだわりをもった野球が重要であるとわかります。

課題として挙がった二つ目は、「キャッチボール」です。野球の基本中の基本である、キャッチボール。しっかり投げる、しっかり捕るを意識してどれほど行えているでしょうか。相手を思いやったキャッチボールができているでしょうか。試合の中でもキャッチボールができずに出塁を許す場面がありました。やはり野球の基本はキャッチボールです。一球一球の大切さを感じたり、身体全体を使って強い球を投げたりすることをキャッチボールの中で学ぶことができるような指導を行っていきます。

今回の試合は、このような大敗です。技術の差でも練習の取り組みの差でも、差を痛感しました。やはり、敗戦の味は苦いです。選手たちには、この敗戦の味をただ苦いで終えてしまうのではなく、その味をしっかりと分析してほしいと思います。それは私たちコーチ陣も同様です。野球に必要な技術面と知識面の基礎的な力を養うことを主眼に置きながら、実戦的な力も育てていく次第です。

チームとしてなかなか結果を出すことはできていませんが、選手とのコミュニケーションを取るツールである「野球ノート」の中で、「アカスポのエースになる」と力強く書いてきた選手がいました。技量的にも精神的もまだまだ及ばない三年生の選手ですが、ジュニア世代の選手のこういう思いを生かすも生かさないのも我々指導者次第であると思います。この思いが彼を後押しし、練習に励み、いつの日か実現させることができるようコーチングを行ってまいります。

最後になりますが、この度試合を組んでくださった大宮ジュニアさん、一方的な展開となりながらも最後まで見守ってくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。得点がタイムリーヒットだったり、長打が出たりと収穫もありました。選手たちが「できること」は着実に増えてきています。今後ともこれをもっと増やせるよう励んでまいりますので今後ともよろしくお願いいたします。

アカスポアスリート Cチーム監督 岡崎智郎

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