【十分の一を狙え!】

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11月24日 VS. アカスポB 4-9

育成リーグは第二節。今回のアカスポCチームの対戦相手は、同じアカスポのBチームでした。秋の終わりを告げるかのような寒さの中での試合開始となりました。

前回の敗戦の反省から、今回のコーチ陣からの試合テーマはシンプルに「くらいつく」にしました。そこから選手たちに「くらいつく」とはどういうことか、どのような行動をしていくかということを考えてもらいました。

ミーティングでまとまったのは、大きく次の二つ。「何が何でも出塁する」、「ミスをした後の行動」です。

実は、前者はもともと、「ヒットを打って点を取る」というように選手たちは話していました。しかし、過去の対戦や合同練習の経験を思い出してもらい、今回はそれが容易ではない相手だということを認識してもらいました。

視点を自チームのみで考えるのではなく、相手チームや過去の戦績も考慮することの重要性を理解する良い機会となりました。後者の「ミスした後の行動」とは、完全にエラーや四球、安打などはOKとして、Cチームの雰囲気を保ち続けることを徹底するということになりました。

そして、今回は、相手を見据えた対戦をしにいきました。客観的に、Bチームは、Cチームよりは格上です。ゲームや合同練習では毎回20失点以上しているくらい差があります。

そこで、10回試合をしたら、9回は大差をつけられて負けるだろう、でも、そのうちの一回をねらったゲームをしようという話をしました。そのためには、70分間、どんな展開になっても決めたことをやり続けるということを約束しました。

試合は、二死三塁からの振り逃げ、先発投手のしっかりと腕を振った投球で二回を終えて1-2でくらいつきます。

二回の表の守りは、成長を感じられたイニングでした。二死からヒット、四球、四球で満塁のピンチを背負います。ですが、ここできっちりとセカンドゴロに打ち取り守り切る事ができました。これまでは、こういったピンチでは、バッテリーエラーや捕球・送球ミスで失点することが何度もありました。ですが、今回は、ピッチャーもしっかりと腕を振り切って投げ切り、野手も正確に抑えました。これは「チームとして」ひとつ成長した場面です。

この積み重ねがチーム力を高め、また、試合のターニングポイントを認識した野球をするのにつながっていくと考えています。

三回表も無失点に抑え、三回裏の攻撃では、三番打者が打ち損じた打球を全力疾走で内野安打にするというプレーもありました。彼の二盗、三盗もあり、得点したいところでしたがここで簡単に点を入れさせてくれるほど甘くはありませんでした。

そのまま我慢したいところでしたが、次の回に5失点してしまいます。打線の方は最終回に3点を返しましたがここまでで、4対9で試合を終えました。

試合を終えて、結果的には敗戦でしたが、前回のように自分たちの野球ができずに終わったというわけではなく、内容のある敗戦だったかなと思います。

例えば、いつもキャプテンを務めている選手が休みだったため、キャプテン代理を務めた選手。ベンチスタートで、代打での出場のみとなりましたが、きっちりと四球を選び、盗塁も決め、後続につなげてくれました。

ベンチでも率先して声掛けをしたり、自分の役割を見つけたりと、素晴らしい役割を果たしてくれました。試合全体を通しては、約束を徹底してやり続け、10回のうちの1回に近いゲーム展開をできたかなと思います。

ですが、途中で粘り切れずの失点であったり、得点したいときにもう一本が出なかったりと、改めて力の差を感じさせられました。しかし、Cチームの選手にとっても今後の自信になり、発奮材料となった選手も多くいるのではないかと思います。

さて、育成リーグも二節が終了しました。残すところは、最終節のみです。Cチームはまだ勝てていません。次は、「ナイスゲーム」で敗戦するのではなく、どんな泥臭い形であれ勝利できるよう、その過程を大切に頑張っていきます。

最後に、寒い中たくさんの応援をしてくださったアカスポの保護者の皆様、本当にありがとうございました。

これから寒さもどんどん増していきます。寒さに負けず、成長し続けられるよう選手たちと励んでまいります。

アカスポアスリートCチーム監督 岡﨑 智郎

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